「信頼」と「信用」の違い:主観に基づく期待か客観に基づく期待か

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「信頼」と「信用」の違いは、本人に対する期待が主観に基づくのか客観に基づくのか、という点です。

 人格を「信頼」し、実績を「信用」する

「信頼」とは英語で “trust”、印象や感情といった主観に基づく期待を指します。これに対して「信用」とは英語で “credit”、過去の実績などの客観的な事実に基づく期待を指します。

例えば

    • 信用取引」とは言うが「信頼取引」とは言わない
    • 信頼関係」とは言うが「信用関係」とは言わない

などを考えると分かりやすいと思います。他にも

    • 信頼を裏切った」とは言うが「信用を裏切った」とは言わない
    • クレジットカード」は有るが「トラストカード」は無い

などの例が挙げられます。心証といった主観的な材料をもとに相手を信頼し、実績いった客観的な材料をもとに相手を信用するのです。

信頼という行為はどちらかというと性善説の立場に立った振る舞いと言えるでしょう。一方で信用という行為は、信頼関係の存在しない相手に対して、何らかの客観的根拠に基づいて約束や契約の順守を期待することを指しています。

信用というものは数値化できるので自分以外の人にとっても共有可能な指標となりますが、信頼は印象や経験に由来するため自分以外の人と共有することができるものではありません。この点は「信頼」と「信用」の大きな違いと言えるでしょう。


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