微積4.3.1

トップへ戻る 次の問題へ

問題4.3.1

次の問いに答えよ(ただし$f$は$C^2$級であるとする)

(1)$\left(2\dfrac{\partial}{\partial x}+3\dfrac{\partial}{\partial y}\right)^2 f(x,y)$を$f_{xx}$、$f_{xy}$、$f_{yy}$を用いて表せ。

(2)$f(x,y)=e^{2x+y}$のとき、$\left(2\dfrac{\partial}{\partial x}+3\dfrac{\partial}{\partial y}\right)^2 f(0,0)$を求めよ

 

《ポイント》

偏微分作用素の式は関数とは別に計算できます。(2)は(1)の結果を利用します。それから、まずそんな人は居ないと思いますが、くれぐれも$f(0,0)$を計算した値を微分しないように・・・(当たり前のことですが$f(0,0)$は定数なのでこれを微分すると$0$になってしまっています)。

 


 

《解答例》

(1)

$$\begin{align}&\ \ \ \ \left(2\dfrac{\partial}{\partial x}+3\dfrac{\partial}{\partial y}\right)^2 f(x,y) \\ &=\left(4\dfrac{\partial^2}{\partial x^2}+12\dfrac{\partial^2}{\partial x \partial y}+9\dfrac{\partial^2}{\partial y^2}\right)f(x,y) \\ &=4f_{xx} +12f_{xy}+9f_{yy} \ \ \cdots \cdots \text{(答)} \end{align}$$

 

(2)

$f(x,y)=e^{2x+y}$のとき、$f_{xx}$、$f_{xy}$、$f_{yy}$ はそれぞれ$$f_{xx}=4e^{2x+y}$$ $$f_{xy}=2e^{2x+y}$$ $$f_{yy}=e^{2x+y}$$となるから、$$\begin{align}&\ \ \ \ \left(2\dfrac{\partial}{\partial x}+3\dfrac{\partial}{\partial y}\right)^2 f(0,0) \\ &=4 \cdot 4 +12 \cdot 2 +9 \cdot 1 \\ &=49 \ \ \cdots \cdots \text{(答)} \end{align}$$と求められる。

 


 

復習例題は設定していません。

 


トップへ戻る 次の問題へ