微積3.2.6 前に戻る トップへ戻る 問題3.2.6 In=∫1(x2+1)ndx と置く。Inは次の漸化式を満たすことを示せ。 In+1=x2n(x2+1)n + 2n−12nIn (n≧1) これを用いて、Jn=∫011(x2+1)ndx の漸化式を求め、J3を計算せよ。 《ポイント》 積分漸化式の問題では部分積分により n と n+1 の関係式を作るのが基本的なアプローチとなります。以下では、 In=∫1(x2+a2)ndx 、 Jn=∫0a1(x2+a2)ndx として、より一般的に解答しましょう。漸化式 In+1=x2a2n(x2+a2)n + 2n−12a2nIn (n≧1) が成立することを示します。 《解答例》 (1) In=∫x′⋅1(x2+a2)ndx=x(x2+a2)n +2n∫x2(x2+a2)n+1dx=x(x2+a2)n +2n∫{x2+a2(x2+a2)n+1−a2(x2+a2)n+1}dx=x(x2+a2)n +2n∫1(x2+a2)ndx−2a2n∫1(x2+a2)n+1dx ∴In=x(x2+a2)n+2nIn−2a2nIn+1 ∴In+1=x2a2n(x2+a2)n+2n−12a2nIn (n≧1) □ 次に、 J1=∫0a1x2+a2dx=1a∫0π4dθ=π4a (途中 x=atanθ と置換した)であるから、 J2=[x2a2(x2+a2)]0a+12a2J1=14a3+π8a3 J3=[x4a2(x2+a2)2]0a+34a2J2=14a5+332a5π (本問の答を得るにはこれに a=1 を代入すればよい) この問題に復習例題は設定していません。 前に戻る トップへ戻る