東京大学の理系数学第5問は場合の数に関する出題でした。本問は「シェーカーソート」という効率の良いソート法が背景になっています。漸化式の立式までという少し珍しい出題です。
2次式f(n)が平方数となるような正の整数nの個数(2025年東京大学前期理系数学第4問)
今年の東大理系数学の整数問題は論証題でした。
平行四辺形に外接する長方形の面積の最大値(2025年東京大学前期理系数学第3問)
本稿では東京大学の理系数学第3問を取り上げます。シンプルな図形の問題でした。場合分けが発生することを見落とさなければ完答できるかと思います。
対数関数の絡む極限計算(2025年東京大学前期理系数学第2問)
続いて東京大学の理系数学第2問を取り上げます。見た目はシンプルですが極限計算と証明がやや難しい問題です。
正方形に内接する三角形と点の軌跡の長さ(2025年東京大学前期理系数学第1問)
2025年の大学入試2次前期試験が終了しました。受験生の皆様、お疲れ様でした。まずは東京大学の入試問題を取り上げます。
【2025年】共通テスト数学ⅠA第3問
2025年の共通テスト数学ⅠAの第3問を解説します。立体図形が登場しますが、落ち着いて解答したいところです。
DeepSeekはAI界のプロメテウスか?
2025年1月20日、中国のAI開発スタートアップDeepSeek社が、新たな推論モデル 「DeepSeek-R1」 を発表した。このモデルは、現時点での最高性能を誇るOpenAI社のChatGPT-o1モデルに匹敵、あるいは凌駕するとも言われる高い性能を示し、全世界で爆発的に普及した。
性能もさることながら、真に驚くべきはその開発コストの低さである。DeepSeek-R1の開発費用は、ChatGPT-o1のわずか1/10以下とされ、これまでAI開発に不可欠とされてきた巨額の投資が必ずしも必要でないことを示唆している。特に注目されるのは、米国による中国向けGPUの輸出規制のためにDeepSeekが NVIDIAの型落ちGPU「H800」 を使用してモデルの構築に成功した(と言われている)点である。これは、莫大なコストをかけて最先端のGPU、H100やB200を大量投入する米国のAI開発とは対照的である。一部では「GPUの輸出規制」というハンデが却って中国企業の技術向上を促進してしまった、という意見も見られる。
DeepSeek-R1は単にハードウェアの最適化によってコストを削減しただけではなく、モデルの学習方法やアーキテクチャのブレイクスルーにより、技術的にも革新的な手法が取り入れられている。このため、コスト面の優位性に加え、学術的な関心をも引きつけているという側面がある。
これらの優位性によってDeepSeek社は価格破壊レベルの安さでAPIを提供しており、米国のAI事業者の競争力低下が危惧される事態になった。実際、このニュースを受けてNVIDIAの株価は17%程度下落し、約90兆円(トヨタ自動車の時価総額のおよそ2倍)が失われたことが話題になった。またAIの学習に大量のGPUが必要でない可能性が開けたことで、電力消費の増大を見込んでいた電力インフラ関連株も大きく売られた。
しかし現在、DeepSeekがOpenAIの規約に違反して「ChatGPTの出力結果を教師データとしてDeepSeek-R1モデルの訓練に利用している」との報道があり、OpenAIとMicrosoftが調査に乗り出す意向を示している。不正なデータ利用の可能性を受け、米海軍ではセキュリティと倫理的な懸念から業務でのDeepSeekの使用禁止を通達。イタリアではDeepSeekのダウンロードが禁止されるなど、データの安全性が疑問視されるDeepSeekの利用制限に踏み切る動きも出てきている。
今、生成AI開発の舞台で何が起こっているのか、少し整理してみたい。
※お断り:本稿の内容の大半は2025年1月末頃に執筆されたものです。最新の情報を参照するように努めていますが、4月現在では状況が少し変わっている可能性があります。記事の内容そのものは一般論的なものになっていますが、上記の点についてお含みおきください。 “DeepSeekはAI界のプロメテウスか?” の続きを読む
【2025年】共通テスト数学ⅠA第2問〔2〕
2025年の共通テスト数学ⅠAの第2問〔2〕(後半の問題)を解説します。問題文が長いので、複数タブを開くか手元に問題用紙を用意すると良いかもしれません。
【2025年】共通テスト数学ⅠA第2問〔1〕
2025年の共通テスト数学ⅠAの第2問〔1〕(前半の問題)を解説します。
【2025年】共通テスト数学ⅠA第1問
2025年の共通テスト数学ⅠAの第1問を解説します。