微積4.2.7

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問題4.2.7

(1)z=f(x,y)u=x+yv=xy のとき、zuzvfxfyを用いて表せ。

(2)z=f(x,y) が1変数の関数g(t)を用いて、z=g(x+y) と書ける必要十分条件は、fx(x,y)=fy(x,y)であることを示せ。

 

《ポイント》

(2)で問われている命題は定理としても良いレベルの内容ですが、(1)がちょっとした誘導になっています。どのような変数変換を施すかがポイントです。

 


 

《解答例》

(1)

u=x+yv=xy より、{x=12(u+v)y=12(uv)となるのでzu=zxxu+zyyu=fx12+fy12=12(fx+fy) zv=zxxv+zyyv=fx12+fy(12)=12(fxfy)と表せる。

 

(2)

まず必要性()を示す。

z=g(x+y) と書けるとき、fx=g(x+y)fy=g(x+y) となるので、fx(x,y)=fy(x,y)が成り立つ。よって必要であることが示された。

次に十分性()を示す。

fx(x,y)=fy(x,y) が成り立つとき、u=x+yv=xy と変数変換を施すと(1)の結果より、zv=0となる。これより、関数zは変数vによらずuのみに依存する関数となる。即ち、このとき z=f(x,y) はある1変数関数g(t)を用いて z=g(u)、つまりz=g(x+y)と書き直すことができる。

以上より、z=f(x,y) が1変数の関数g(t)を用いて、z=g(x+y) と書ける必要十分条件は、fx(x,y)=fy(x,y)であることが示された。

 


 

復習例題は設定していません。

 


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