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問題4.4.7a
次の関数の、における最大値、最小値を求めよ。(ヒント:円の内部における極値(2変数関数の極値)と円周上での極値(条件付き極値)を調べよ。)
(1)
《ポイント》
ある有界閉集合において関数が連続であれば、においてを最大・最小にする点が存在します。一般にはラグランジュの未定乗数法から求めた極大・極小値が最大・最小値に一致します。問題文では特に触れられていないので取っつきにくい問題ですが、これらの事実は既知として解答して差し支えないでしょう。解答の流れは基本的に問題文中のヒントに従います。
《解答例》
(1)
のときを考える。
、 となるから、関数が極値をもつとしたらの解である点に限る。この連立方程式の解は であり、これは内の点であるから、これが極値を与える点の候補となる。、、 となるので、判別式はとなる。が正なので点において関数は極小値をとる。
次に のときを考える。
と置くととなる。より を得る。 とするとより となり、よりを得る。 とするとよりを得る。故に極値をとるためには であることが必要である。点の近傍における陰関数 をに代入して両辺を繰り返し微分すると、となる。、より とするととなる。 と置くと、となるから、となる。よっては で極大値をとる。
点についても同様に調べると、 は で極大値をとる。
同様にして調べると、点、点で極小値をとることが分かる。
以上より、 は範囲において点で最大値、点で最小値をとる。
復習例題は設定していません。
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