【違いで学ぶ英語】autumnとfall

【違いで覚える英単語】
“autumn”と“fall”

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“autumn” と “fall” は、どちらも秋を指す英語の言葉であり、基本的な意味は同じだが、使用される文化や地域によって微妙な違いがある。

“autumn” はラテン語の “autumnus” から来ており、1300年代に英語に取り入れられたとされている。それ以前に使われていた秋を指す言葉は “harvest” だったが、これは収穫時期と実際の収穫行為の両方を指す言葉だったため、しばしば混乱の原因となった。そうした事情により、“autumn” という語はすぐに受け入れられたと言われる。中世の英語においては “autumpne” や “autoun” などの活用形が使われていた。その後、“autumn” という形になった。“autumn” は主にイギリス英語で使用される言葉であり、イギリスやかつての英国植民地であったオーストラリア、ニュージーランドなどの国々で主に使われる。

一方で、“fall” は主にアメリカ英語で使用される言葉で、アメリカやカナダで一般的に使われている語である。この言葉は “the fall of the leaf” (落葉)という秋の季節の情景からそう呼ばれるようになったとされている。“fall” が秋を意味するようになったのは1600年代ごろと言われており、当時は北米の入植が盛んであったことから、植民地におけるアイデンティティの一部として受け入れられ、主にアメリカで使用されるようになっていった。それ故、イギリス英語圏では “fall” の語は限られた文脈でのみ「秋」を意味する単語として使用されるようになっている。

以上が “autumn”と“fall” の語が成立した歴史的経緯である。両社の意味するところは同じだが、文化的な側面で違いがあるということはちょっとした豆知識と言えるだろう。


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