【違いで学ぶ英語】searchとexplore

【違いで覚える英単語】
“search”と“explore”

Topに戻る


“search” と “explore” はどちらも「探す」という意味を表す単語であるが、“search” は「(存在することが分かっているものを)探す・捜索する」というニュアンスの語で、“explore” は「(存在するかどうか分からないものを特定の分野・領域において)探す・探索する」というニュアンスの語である。

最も一般的に使われる「探す」に相当する語は “look for” である。ただし、“search” は強いて言えば「(失くしたモノや人物などを)時間を掛けて注意深く捜索・検索する」という意味合いであり、“search” や “search for” は「探す」という行為全般に使用できる。対して “explore” は未知のものを探索したり未知の領域を探検したりするような「探す」に相当する。

例えば辞書で単語の意味を引くときや Google でホームページを検索する場合は “search” が使われる。これは見つけたい対象が必ず辞書やネット上のどこかに存在していることが分かっているからであり、少なくとも未知の世界を探索するという意味ではないので “explore” は不適である。行方不明者の捜索にも “search” が使われる。これも、発見されるべき人物が必ずどこかにいるからである。

一方で、「新大陸は必ずある!」という自信を持って航海を続けたコロンブスや、「古代都市トロイは必ずこの手で見つける」という執念の末にトロイ遺跡を発掘したシュリーマンなど、客観的に見て存在するかどうか不明のものを探すといった場合には “explore” が適している。これまでに誰も発見したことのない「高性能な新奇物質を見つけ出す」という場合も “explore” が使われる。“explore” は「探索」や「探検」に近い語と言えるが、「事故の原因を究明する」などにも使える。

他にも「探す」という意味の英単語は幾つか存在する。例えば “seek” は形のないもの(機会、職、利益、問題の解決策、など)を探すときに使われるフォーマルな語であり、日常会話で使われることはあまりない。“hunt” も広義には「探す」という意味合いを持つ。ただしこの単語は「探し出して狩る/射止める」というニュアンスであり、対象がはっきりしている場合や強い目的意識がある場合に使われる。


Topに戻る