「宣言的知識」と「手続き的知識」の違い

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 宣言的知識

宣言的知識」(declarative knowledge)とは、「○○は△△である。」のように言語化できる知識を指します。事実や原因、概念などに関する知識のことであり、辞書に載っている単語の意味なんかは宣言的知識の代表例でしょう。言葉で説明できるような知識はすべて「宣言的知識」と言えます。

 手続き的知識

これに対して「手続き的知識」(procedural knowledge)とは、ものの使い方やノウハウなど、行為に関する知識を指します。英語で言う “how to” や “know how” に相当するもので、箸の使い方や、自転車の乗り方などが「手続き的知識」に当てはまります。宣言的知識は文章から「分かる知識」なのに対して、手続き的知識は「できる知識」という風に言われることがあります。

ところで、「手続き的知識も言語化しようと思えばできないこともないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、「手続き的知識」とは文章から理解した知識ではなく、訓練などによって体得した知識のことを言っています。自転車の乗り方を口で説明されたからといって、いきなり乗れるようになる訳ではないですよね。これが宣言的知識との大きな相違点です。


個人的に、「手続き的知識」は「手続き的技能」と呼称した方が分かりやすい気がします。


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