プログラマの三大美徳とは

雑記Topに戻る

 プログラマの三大美徳

プログラマの三大美徳は、Perlの開発者ラリー・ウォールによって提唱された概念で、「怠惰(Laziness)」「短気(Impatience)」「傲慢(Hubris)」の3つからなります。これらの言葉は一般的にはマイナスイメージを持っていますが、プログラミングの文脈ではそれぞれ特定の重要な資質を指しています。

    1. 怠惰(Laziness): これは効率の追求を意味します。怠惰なプログラマは、繰り返しの作業を避けるために、より効率的な方法を見つけ出し、作業を自動化することによって時間と労力を節約します。

    2. 短気(Impatience): これはプログラムの処理速度と応答性の重要性を指します。短気なプログラマは、自分のニーズに迅速に応えるプログラムを作ることに重点を置き、効率的かつ迅速なソリューションを開発します。

    3. 傲慢(Hubris): これは自分の作ったプログラムに対する自信と品質へのこだわりを意味します。傲慢なプログラマは、他者からの批判を避けるために高品質のプログラムを作成し、その結果として清潔で、簡潔で、修正が容易なコードが生まれます。

これらの美徳は、プログラミングにおける効率、再利用性、処理速度、品質へのコミットメントを強調しています。

 提唱者のラリー・ウォールについて

ラリー・ウォールは、1954年に生まれたコンピュータープログラマーで、Perlというプログラミング言語の創始者として広く知られています。彼の経歴は、カリフォルニア大学バークレー校での自然言語と人工言語の学びから始まり、その後コンピューターサイエンスの分野でも深い知識を習得しました。Perlは1987年にウォールによって最初にリリースされ、そのテキスト処理の能力とUNIXユーティリティを置き換える柔軟性により、システム管理やWebプログラミングなど幅広い分野で用いられるようになりました。

彼の著作とPerlに対する貢献は、オープンソースソフトウェア運動においても重要な役割を果たし、今日のプログラミング文化やコミュニティの発展に大きな影響を与えています。ウォールのプログラミングに関する哲学は多くのプログラマーに影響を及ぼし、ソフトウェア開発のアプローチにおいても新たな視点を与えています。


雑記Topに戻る