損切りとは
価格の変動する金融商品を取引する際に、価格の下落によって損失を被ってしまうことがしばしばあります。継続的な値下がりが見込まれる場合、これ以上の損失を防ぐ目的で一度売却してしまうということをします。これを「損切り」(もしくは「損切」;読み方は同じ)と言います。
損切りは自分の手で損失を確定させる行為なので抵抗感を覚える人も多いのですが、損切りしなければ損失がどんどん拡大していき、最終的に-数十%の含み損のまま塩漬け、という状況になることも珍しくありません。
※ 逆に損切りしすぎて利益を伸ばせない「損切り貧乏」というのもありますが…。
損失をカバーするには
含み損をどの程度まで許容するべきか、というのは投資家の永遠のテーマとも言えます。そこで、あるレベルの損失に対して、損失分を取り戻せる利益率を知っておくことは大切です。下の表は、損失率に対してその損失をゼロに戻すのに必要な利益率をパーセンテージで比較したものです。
損失 | 必要な利益 |
-5% | +5.26% |
-10% | +25% |
-20% | +43% |
-30% | +67% |
-40% | +11% |
-50% | +100% |
-60% | +150% |
-70% | +233% |
-80% | +400% |
-90% | +900% |
これを見ると、損失を取り戻すのが如何に大変か、お分かり頂けるのではないでしょうか。相場の世界では「損失を引っ張るより利益を引っ張れ」と言われますが、これを見ると納得できる気がしますね。