個人情報漏洩が相次ぐ時代に、ローカルLLMをどう位置付けるか

個人情報漏洩のニュースに接するたびに、利用者がパスワードを変えて対応する。この繰り返しに、限界を感じる人も多いでしょう。利用者が注意していても、情報を預けた事業者や、その委託先で漏洩が起これば防ぎ切れません。

2026年10月7日、個人情報保護委員会は、大量の個人情報を扱う事業者への不正アクセスを踏まえ、注意喚起を公表しました。そこで問われているのは、防御の強さだけでなく、何を、どこに、どれだけの期間残しているかという情報管理の設計です。[1]

この問題は、日々の相談や仕事の資料を扱う生成AIともつながっています。ローカルLLMには、情報を外部へ渡す機会を減らせる利点があります。その選択肢を支えるオープンウェイトモデルは、今後どのような位置を占めるのでしょうか。 “個人情報漏洩が相次ぐ時代に、ローカルLLMをどう位置付けるか” の続きを読む

2026年ノーベル生理学・医学賞を解説:光で神経細胞を動かす「光遺伝学」

2026年10月5日、ノーベル生理学・医学賞の受賞者として、カール・ダイセロス(Karl Deisseroth)氏、ペーター・ヘーゲマン(Peter Hegemann)氏、ゲオルク・ナーゲル(Georg Nagel)氏の3人が発表されました。受賞理由は「光で開くイオンチャネルと光遺伝学に関する発見」です。[1]

光を当てて、狙った神経細胞を動かす。そんな実験を可能にしたのが、光遺伝学(オプトジェネティクス)です。細胞に光で動く「スイッチ」を取り付け、その細胞を働かせたときに、動物の行動がどう変わるかを調べます。出発点になったのは、脳とは縁遠く見える、小さな藻類の研究でした。 “2026年ノーベル生理学・医学賞を解説:光で神経細胞を動かす「光遺伝学」” の続きを読む

Claudeを求める中国AI勢―Anthropicの不正蒸留報告を読む

こんにちは。管理人のpencilです。

Anthropicが2026年9月10日に公開したThreat Intelligence Reportには、中国のAI開発企業による「不正な蒸留」に関する報告が掲載されています。今回は、そこで指摘された行為と、背景にある競争について整理してみたいと思います。

Countering misuse of AI: September 2026 / AnthropicCase studies from threat actors disrupted between December 2025 and August 2026 across seven areas of harm, from cyber operations to biological misuse.www.anthropic.com “Claudeを求める中国AI勢―Anthropicの不正蒸留報告を読む” の続きを読む

数学が工業化される時代を考える

こんにちは。管理人のpencilです。

最近の生成AIの進歩を見ていると、驚くための感覚が追いつかなくなっているように感じます。画像や動画についても、少なくとも一見した仕上がりでは、専門家の作品と見分けるのが難しいものを見かけるようになりました。もちろん、狙った表現を安定して作れるかどうかは別の問題ですが、それにしてもAIの進化は速いですね…。

そして今、その変化が数学にも及んでいます。 “数学が工業化される時代を考える” の続きを読む

ウェブサイトの更新について

ご無沙汰しております。管理人のpencilです。

本ウェブサイトですが昨年はほとんど更新できておらず、今年も私の投稿は年明けの更新のみで、投稿記事としては3月のイランによるホルムズ海峡封鎖に関するsnow氏の記事が最後と、半年近くにわたって放置状態でした。新規投稿を楽しみにご訪問いただいていた方には申し訳ありません…。

さて、直近ですが新しい管理人 folio に加わってもらいましたので、ご報告したいと思います。 “ウェブサイトの更新について” の続きを読む