この頃、日本で大きな災害が立て続けに発生しています。先週には北海道胆振地方で震度7を観測する巨大な地震が発生しました。地震大国の日本において、北海道は比較的地震の頻度が少ない地域とされていただけに、インフラへの打撃はかなり大きかったようです。苫東厚真発電所が機能不全に陥り、一時は全道が停電するという前代未聞の事態が発生しました。現在も全面復旧に向けた努力が続けられており、現場で作業されている方々には頭が下がります。
全国の他地域にも同様のリスクを孕んでいる箇所がありそうですが、北海道内の電源のリスク分散は喫緊の課題です。現在運転を停止している泊原子力発電所が稼働していれば今回の大規模停電は防げた、との見方もあるようですが、災害の頻発する日本において、原子力は夢のエネルギーとは程遠い代物です。一刻も早い再生可能エネルギーを中心とした分散型電力システムの構築が望まれます。