整数第2章第2節 2.文字式

2.2 文字式

「文字式」とは文字通り「文字の式」のことなのですが、簡単に復習しておきましょう。まずは文字式に関する用語の確認です。

 

・単項式・・・いくつかの数、文字の積として表せる式のこと

・係数 ・・・単項式における数の部分のこと

・次数 ・・・ある項について、その項に掛け合わされている文字の個数のこと

(例)
$x^3$:次数は3
$x^2 y^3$:次数は5
$xyz$:次数は3
$2xz^2$:次数は3

 ・整式 ・・・単項式の和や積の形で表せる式のこと(これは多項式(polynomial)とも呼ばれます)

(例)
$x+1$
$x^2+y-4$
$2x+3yz^2$
$x^8+x^4+x^2+1$ など

 

また、整式を構成する項のうちで最も次数の大きい項の次数を「整式の次数」、または「最高位の次数」と言います。

 

整式について注意しておかなければならないことは、ルート(根号$\sqrt{\ \ \ }$)の中や分数の分母に文字が入った式は整式でない、ということです。例えば、$\sqrt{x^3+4x+2}$ や、$\dfrac{x^2+xy^2-1}{x+y}$ などは整式(多項式)とは呼びません。

整数問題に関連した事柄で言えば、数式の次数に着目した式変形や条件の「絞り込み」が解決への突破口となることがありますが、絞り込みの技術は演習問題を通して追々体得していってもらえればと思います。

 

次は文字式の式変形について復習します。

 

 

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