【違いで学ぶ英語】lonelinessとsolitude

【違いで覚える英単語】
“loneliness”と“solitude”

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“loneliness”と“solitude” はどちらも「孤独」を意味する単語である。しかし両者にはそのニュアンスに明確な違いがある。

まず、「周りに誰も居なくて孤独である」という状況それ自体はネガティブでもポジティブでもないことに注意しよう。lonelinessは形容詞 “lonely” の名詞形で、「寂しい/心細い」というネガティブな感情を含む語である。一方、solitudeは solo という語(元々はラテン語)の派生形であり、単に「一人である/単独」という意味しか持たない(形容詞はsolitary)。「ソロ活動」や「ソロデビュー」といった語に寂しいという主観的ニュアンスが存在しないことからも何となく理解できるだろう。solitudeに「寂しさ」のニュアンスを足すとlonelinessになる、という説明がなされることも多い。

solitudeは「一人でいる」という客観的事実を述べるニュアンスの他に、自身の自由意志にもとづいて「好んで一人でいる」という状況を指すこともあり、この場合はむしろポジティブな「孤独」を意味している。例えば「一人旅」は “solo travel” と表現されることが多く、ここに「寂しい」というニュアンスは無い。“lonely travel” だとやや意味合いが異なる。”lonely travel”は一人であることの孤独感が強調されており、この旅行が楽しいものであるとは想像しにくい。

また、aloneは「ひとりぼっちである」という意味の形容詞・副詞であるが、どちらかというと「単独である」ことをシンプルに表す単語である。「一人旅する」は “travel alone” と表現することができ、ここにネガティブな意味合いもポジティブな意味合いも特には存在しない。


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