バージョン番号の各数字の総称【セマンティックバージョニング】

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 バージョン番号の各数字の総称

バージョン番号「1.5.2」のような表記において、各数字には特定の名前がつけられています。これは、ソフトウェアのバージョン管理において一般的に使用されるセマンティックバージョニング(Semantic Versioning)の原則に従っています。セマンティックバージョニングでは、バージョン番号は通常「メジャー.マイナー.パッチ」の形式で表されます。

例えばバージョン番号が「1.5.2」のとき、それぞれの用語は以下のように定義されます:

    • メジャーバージョン(Major Version): 1の部分はメジャーバージョンを表します。これは、互換性のないAPIの変更が行われた場合にインクリメントされます。つまり、以前のバージョンと互換性がないほどの大きな変更や機能追加があった場合、この数字が上がります。

    • マイナーバージョン(Minor Version): 5の部分はマイナーバージョンを指します。これは、下位互換性を保ったまま新機能が追加された場合にインクリメントされます。つまり、以前のバージョンのソフトウェアと互換性を保ちながら機能強化や改善が施された場合、この数字が上がります。

    • パッチバージョン(Patch Version): 2の部分はパッチバージョンを示しています。これは、下位互換性を保ったままバグ修正が行われた場合にインクリメントされます。ソフトウェアの安定性を向上させるためのバグ修正や細かな改善が行われた場合に、この数字が上がります。

セマンティックバージョニングは、ソフトウェアのユーザーや開発者がバージョン番号だけで、そのリリースにどのような変更が含まれているか(例えば、新機能の追加、バグ修正、または互換性のない変更)を大まかに理解できるようにするために設計されています。

 セマンティックバージョニングについて

セマンティックバージョニング(Semantic Versioning、略してSemVer)は、ソフトウェアのバージョン番号を付けるための規則体系です。このシステムは、バージョン番号を通じて、ソフトウェアの変更内容がどのような影響を持つのか(例えば、バグ修正、新機能の追加、あるいは互換性のない変更)を明確に伝えることを目的としています。セマンティックバージョニングの主なルールは「メジャー.マイナー.パッチ」の形式でバージョン番号を構成することで、それぞれの数字がソフトウェアのリリースにおける変更の性質と範囲を示します。

セマンティックバージョニングの基本構成
    • メジャーバージョン: 互換性のないAPI変更があった場合にインクリメントされます。
    • マイナーバージョン: 後方互換性が保たれる新機能が追加された場合にインクリメントされます。
    • パッチバージョン: 後方互換性が保たれるバグ修正が行われた場合にインクリメントされます。

    セマンティックバージョニングはTom Preston-Werner氏によって最初に導入され、ソフトウェア開発におけるバージョン管理の問題に対処するために策定されました。彼のアイデアは、バージョン番号が持つ意味を標準化し、ソフトウェアの互換性に関する重要な情報を明確に伝えることで、ソフトウェアの依存関係管理をより安全で予測可能なものにすることでした。


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