ダムにたまる土砂を、どう扱うのか

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ダム湖には水だけでなく、川が運ぶ砂や泥も流れ込む。流れが遅くなると土砂が沈み、長い時間をかけて堆積する。この堆砂をどう扱うかは、貯水池を使い続ける上で避けられない課題である。

水をためると土砂もたまりやすい

川では水の流れが土砂を運んでいる。貯水池に入って流れが遅くなると、土砂を運び続ける条件が変わり、粒の大きさなどに応じて沈みやすくなる。たまり方は、流域の地質、洪水、貯水池の形などによって異なる。

堆砂が進むと、水をためる空間や取水設備の機能に影響する。上流側の河床が高くなることも課題となる。計画時に堆砂のための容量を見込んでも、その後の測量で実際の進み方を把握し、対応を考える必要がある。

取り除く、ためる前に分ける、流す

対策には、たまった土砂を掘削・浚渫する方法、上流で土砂を捕らえて取り出しやすくする方法、洪水時の土砂を含む水を別の水路で下流へ送る方法などがある。バイパストンネルは、貯水池の中を通さずに土砂を下流へ運ぶ仕組みである。

小渋ダムでは、洪水時に流入する水の一部を土砂とともに下流へ迂回させる施設が整備された。土砂をためてから全部掘り出すだけでなく、そもそも貯水池へ入る量を減らす考え方である。立地や水の利用条件によって適する方法は変わる。

下流にとって土砂は何か

土砂は貯水池では容量を減らすが、下流では河床や砂浜を構成する材料でもある。上流だけを見て取り除けばよいとは言い切れない。国土交通省は、山地から海岸までを一つの流砂系として捉える総合的な土砂管理を掲げている。

下流へ土砂を戻す場合は、量、粒の大きさ、濁り、流す時期を考える。短時間に集中させれば、生物や河川利用への影響も変わる。堆砂対策とは、不要物を一か所から捨てる仕事ではなく、水と土砂が流域のどこを、どのように移動するかを調整する仕事なのである。

浚渫は、水底の土砂を掘り取る作業である。掘り取った土砂の利用可能性は、粒度や含有物、運搬先の条件などによって判断される。

参考資料

参考資料確認日:2026年10月14日。

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