データセンターが使う電力の多くは、最後には熱になる。計算を続けるには、その熱を機器から外へ運ばなければならない。水は熱を運ぶ媒体として優れており、蒸発を利用して外へ逃がすこともできる。
熱を拾う場所と、捨てる場所
冷却には、半導体から熱を受け取る段階、建物の中を運ぶ段階、外気などへ放出する段階がある。サーバーへ冷たい空気を送る構成でも、建物側では水を使っている場合がある。
直接液冷では、冷却板などを通して半導体の近くから熱を液体へ移す。高密度の機器から熱を運びやすくなる。サーバーの冷却方式と、施設全体の水の使い方は分けて見る必要がある。
循環する水と、失われる水
閉じた配管を循環する水は、毎回すべてを捨てるわけではない。冷却塔で水を蒸発させる方式では、蒸発した分や水質管理で排出する分を補給する。水が蒸発するときに多くの熱を奪う性質を利用している。
外気へ直接熱を逃がす方式などを選べば、水の消費を抑えられる場合がある。気温が高いと必要な電力や設備が増えることもあり、水と電力の両方を評価する必要がある。
使用量の数字を、立地と合わせて読む
同じ水量でも、水資源に余裕のある地域と渇水が頻発する地域では意味が違う。取水する量と、蒸発などで地域の水系へ戻らない消費量も異なる。再生水を使えるか、季節の需要と競合しないかも重要になる。
効率のよい施設でも、計算量が大きく増えれば総消費は増える。単位計算量あたりの効率と、地域全体への負荷を併せて示すことが、立地の議論を具体的にする。
施設で直接使う水に加え、電力の発電時に使う水まで含む評価もある。異なる報告の数字を比較するときは、集計範囲をそろえる。
参考資料
参考資料確認日:2026年10月13日。
