ダンゴムシとワラジムシは丸まるかどうかだけが違う?

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身近なオカダンゴムシとワラジムシを比べるなら、丸まるかどうかに加え、背中の盛り上がり、体表、尾の先も手がかりになります。どちらも昆虫ではなく、エビやカニと同じ甲殻類の仲間です。ただし、「ダンゴムシ」「ワラジムシ」は多くの種類を含む呼び方でもあり、丸まる動物が全て同じ種というわけではありません。

脚は成体で7対。昆虫とは違う

ダンゴムシやワラジムシの仲間は等脚目に属し、海辺のフナムシなどとも近い関係にあります。成体の歩く脚は基本的に7対14本です。昆虫の成虫の脚が3対6本であることと比べると、分類の違いが分かります。幼い段階や脚が隠れた姿では数えにくいため、写真で見えた本数だけをそのまま結論にしないようにします。

ふだん「虫」と呼ぶのは問題ありませんが、虫という日常語と、分類上の昆虫は同じ範囲ではありません。庭の土を歩く小さな生き物の中にも、昆虫、甲殻類、クモの仲間など、異なるグループが含まれています。

身近な二種の典型的な違い
特徴 オカダンゴムシ ワラジムシ
丸まり方 頭と腹側を包む球形に丸まる 同じような閉じた球形には丸まらない
背中 横から見ると丸く盛り上がる 比較的平たい
体表 比較的滑らかに見える 細かな粒状の凹凸が目立つ
尾の先 後方へ長く突き出す尾肢が目立たない 後方へ突き出す一対の尾肢が見える
歩く脚 成体では7対 成体では7対

丸まるのは、体を守る姿勢

オカダンゴムシは刺激を受けると、脚や柔らかい腹側を内側へ入れ、背面の硬い部分で包むように丸まります。そのため、広げて歩いているときと丸まったときで、見える構造が大きく変わります。観察するなら、何度もつついて丸めるより、自然に歩き出すのを待つ方が、脚や尾の形を確認しやすくなります。

ワラジムシは球になる代わりに、隙間へ逃げ込むような行動が目立ちます。ただし、その瞬間に丸まらなかった個体が、必ずワラジムシとは限りません。弱っている、脱皮中である、刺激への反応が違うなどの可能性もあるため、形と行動の両方を見ます。

名前の範囲に気をつける

庭や公園でよく見かける丸いものにはオカダンゴムシが多い一方、林にはコシビロダンゴムシ類など別の仲間もいます。丸まらない細長いものにも、ワラジムシ、ホソワラジムシ、ハヤシワラジムシ類などがいます。上の表はオカダンゴムシと種としてのワラジムシの基本比較で、国内の全種を判別する検索表ではありません。

オカダンゴムシやワラジムシには外来性のものが身近に定着していますが、似た形の仲間を一律に外来種とすることもできません。地域の博物館の図鑑で、どの種がどんな環境にいるかを調べると、庭と自然林の違いも見えてきます。

丸いだけでは、ダンゴムシの仲間とも限らない

ダンゴムシに似て球形に丸まるヤスデの仲間もいます。体の節や脚の付き方が異なるため、丸まった球だけの写真では識別しにくくなります。むやみに素手でつかまず、体を広げているときの写真や専門資料で確認してください。「丸まる=オカダンゴムシ」という一つの規則では、生き物の多様さを取りこぼします。

落ち葉の下を観察する意味

これらの仲間は落ち葉や朽木などを食べ、土の中で有機物が細かくなる過程に関わります。湿り気のある隠れ場所でよく見つかりますが、種ごとに好む環境は異なります。「どこにも同じ灰色の虫がいる」とまとめず、体形や模様を見てみると、複数の種類がいることに気づけます。

観察では、持ち上げた小さな石や落ち葉を元に戻し、乾いた日なたへ長時間さらさないようにします。手で無理に脚を広げたり、丸まった体をこじ開けたりする必要はありません。分からない個体はその場所で写真に残し、別の場所へ移さないのが基本です。種類が分かったというだけで、素手で扱ったり口へ入れたりしてよいという意味にもなりません。

参考資料

資料確認日:2026年10月2日

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