液状化は、地震によって土が溶ける現象ではない。水を含んだ地盤で、土粒子同士が支え合う力が失われ、液体のように変形しやすくなる現象である。
土粒子と、水が重さを受け持つ
砂地盤では、粒子が接触して骨組みを作り、隙間に水が入っている。地震で繰り返し揺さぶられると、粒子が詰まり直そうとする。水が短時間に逃げられないと、隙間の水の圧力が上がる。
水圧が大きくなると、粒子同士を押し付ける有効応力が小さくなり、地盤がせん断力に抵抗しにくくなる。上の建物を支えられなくなったり、地盤が横へ動いたりする。
沈むものと、浮くものがある
建物が沈下・傾斜する一方、地中のマンホールや管が浮き上がることがある。水や砂が地表へ噴き出す噴砂も、液状化で見られる現象である。
地下水位が高く、緩く堆積した砂などの地盤は注意が必要になる。川の跡や埋立地などの履歴は手掛かりになるが、同じ地域でも造成や地盤改良の状況によって違いがある。
地域の地図と、個別の地盤調査
液状化の傾向図は、広い範囲で相対的に起こりやすい場所を調べる入口になる。境界線の内外で危険が急にゼロと大きな値へ切り替わるわけではない。
建物や設備の対策では、地盤調査に基づき、地盤を締め固める、改良する、基礎を適切に設計するなどの方法を検討する。構造物の耐震性と、それを支える地盤の性質を一緒に考える必要がある。
強い揺れがあった場所すべてで液状化するわけではない。地盤の粒度、締まり具合、地下水、揺れの大きさと継続時間などが関係する。
参考資料
参考資料確認日:2026年10月13日。
