クラウドに預けたデータも、どこかの土地に置かれたサーバーに保存されている。そこには電力を供給する設備があり、通信回線が引き込まれ、日々の運用を担う人々がいる。ロシアのYandexが運営する複数のデータセンターへの攻撃は、こうした物理的な基盤への依存を改めて示した。
この出来事を受け、SNSではデータセンターの地下化や国外への分散を求める意見が出ている。立地を考え直す契機として重要な指摘である。検討の中心に置くべきなのは、複数の拠点が同じ原因で停止しないか、停止後も必要な業務を再開できるかという二つの問いである。
本稿では、Yandexの公式発表と障害履歴を確認した上で、データセンターの地下施設化、国内外への立地の分散、通信経路とクラウド事業者への依存を整理する。
