今年の九州大学の整数問題はディオファントス方程式に関するものでした。剰余類に習熟していれば、それほど手こずらずに完答できたのではないでしょうか…?
二項係数が素数になる条件(2021年九州大学前期理系数学第5問)
東大、東工大だけでなく九州大でも二項係数に関する整数問題が出題されました。二項係数がちょっとしたブームになっています。
九州大学2018年理系数学第4問
今年の九州大学では文理ともに整数問題が出題されました。ここ5年ほど連続して整数分野からの出題が続いていますので、九大受験をする上で整数対策は不可欠と言えます。また、確率の問題は12年連続で出題があり、21世紀に入ってからの18年間で、確率分野からの出題が無かった年は2005年と2006年のたった2年だけです。九州大学を受験するなら整数と確率の対策が必須ですね! “九州大学2018年理系数学第4問” の続きを読む
九州大学2018年文系第2問
九州大学2017年後期理系第5問(フィボナッチ数列と自然数の集合)
昨年は複素数の極形式と絡めた整数問題が出題されていましたが、今年はフィボナッチ数列による記数法の問題が出題されました。「任意の正の整数は連続しないフィボナッチ数の和で一意に表すことができる。」というZeckendorfの定理が知られており、このような表し方はZeckendorf表示(「ツェッケンドルフ」や「ゼッケンドルフ」など、表記揺れがあります)と呼ばれており、たまに数学コンテストなどで取り上げられることがあります。本問は一意性に言及しない場合の出題です。 “九州大学2017年後期理系第5問(フィボナッチ数列と自然数の集合)” の続きを読む
九州大学2017年前期文系第4問
最大公約数に関する問題です。九州大学はここ数年、毎年のように整数問題を出題しています。いずれもそれほど難しくはありませんが、対策してきた人としてこなかった人で差の付きやすい問題となっており、過去問の研究も怠れません。