前回に続き、先月末の「常温常圧で超伝導現象を示す物質『LK-99』の合成に成功した」というニュースに関する続報をまとめる。騒動の発端となった原著論文が投稿されてから本日でちょうど1ヶ月が経過し、複数の研究チームによる再現実験のデータが集まってきた。本稿では主な追試結果について簡単に紹介する。
LK-99は本当に常温常圧超伝導を達成しているのか
先月末、「常温常圧で超伝導を示す物質が作成できた」というニュースが飛び込んできた。合成の成功を主張しているのは韓国の高麗大学の研究チームである。超伝導転移温度は歴代最高温度を大幅に塗り替える127℃と報告されており、これが常圧(大気圧)下で超伝導性を発現するとのことである。現在様々な追試が世界中で進められており、ネット世界をリアルタイムで大いに騒がせている。
本稿では、現時点におけるこの周辺の状況について情報を整理したい。
【Python】3Dの曲線を描画する(ローレンツアトラクタの例)
プログラミング言語Pythonを利用して3D曲線を描画する方法を紹介します。ここでは例として「ローレンツアトラクタ」を描画してみます。
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ブランコの物理(2021年東京大学前期物理第1問)
今年の東大物理の力学分野はブランコに関する出題でした。日常生活に身近な題材ということで物理の良い教材になりそうです。
ヘッセ行列による多変数関数の極値判定
第2次偏導関数を成分とする「ヘッセ行列」の情報を使えば多変数関数の極値判定が可能です。今回は多変数関数の停留点に対する極値判定の方法について解説します。
図形の重心を解析的に求める方法
本稿では積分を使って一般の図形の重心を求める方法を解説します。
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調和振動子の固有関数の規格化定数をエルミート多項式の母関数を用いて導出する方法のメモです。
量子力学:スピン1/2系の固有状態とエルミート性に関する証明
スピン1/2系の固有状態とエルミート性に関する簡単なメモ書きです。記号の使い方はJ.J.Sakurai著「現代の量子力学」に準拠しています。
「ペンタダイヤモンド」に関する騒動について
先月の頭に「ダイヤモンドよりも硬い物質が予測できたかもしれない」というニュースが舞い込んできた。物性科学界隈ではビックニュースか、と期待をもって受け取られていたが、結論から言うと、この出所となる論文に重大な計算ミスが発覚したため取り下げられてしまった。今更ほじくり返すのも顰蹙を買ってしまいそうではあるが、他山の石とするべく敢えて書き残しておく。
【決定版】Web上で物理を学べる優良コンテンツ一覧
近頃の高校生に敬遠されがちな物理科目ですが、そのコンテンツを精力的に作成・発信しているウェブサイトやYouTubeチャンネルは世の中に沢山あります。今回は高校生に限らず、ゼロから物理を学びたい方や、さらに深く物理を学びたい方のために、Web上で入手・アクセスできる優良コンテンツを厳選して一覧にしました!