雑題ログ:チェビシェフ多項式の問題

チェビシェフ多項式の問題

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長崎大学(1986年/前期(医/歯/薬/教育)第3問)


鹿児島大学(1987年/前期(理(数除く)/工/医)第2問)


東京大学(1990年/前期理系第2問)


東京工業大学(1990年/後期第2問)


東京大学(1991年/前期理系第4問)


筑波大学(1993年/文理共通第2問)

nを自然数とするとき、sin(2n1)xsinxの多項式で表され、cos(2n1)xcosxの多項式で表されることを証明せよ。


東北大学(1994年/前期理系(理/工)第6問)


京都大学(1996年/後期理系第1問)

nは自然数とする。

(1)すべての実数θに対しcosnθ=fn(cosθ),sinnθ=gn(cosθ)sinθを満たし、係数がともにすべて整数であるn次式fn(x)n1 次式gn(x)が存在することを示せ。

(2)fn(x)=ngn(x) であることを示せ。

(3)p3以上の素数とするとき、fp(x)p1 次以下の係数はすべてpで割り切れることを示せ。


京都大学(1996年/後期文系第1問)

(1)cos5θ=f(cosθ) を満たす多項式f(x)を求めよ。

(2)cosπ10cos3π10cos7π10cos9π10=516


大阪大学(1998年/後期理系第2問)


千葉大学(1999年/前期理系第4問)


筑波大学(2000年/後期理系第3問)

xの関数fn(x) (n=0,1,2,) を次で定める。{f0(x)=1,f1(x)=xfn(x)=xfn1(x)fn2(x) (n2)このとき、fn(2cosθ)=sin(n+1)θsinθ と表せることを示せ。ただし、sinθ0 とする。


京都大学(2000年/後期文系第1問/理系第5問)(複素数を極形式で表すとチェビシェフ多項式の関係式が現れる)(※共通問題ではない)


金沢大学(2001年/後期理系(数)第4問)cosの3倍角)


学習院大学(2001年/(法/政治)第3問)

自然数nに対してfn(θ)=sinnθsinθとおく。ただし、sinθ0 とする。n2 に対して次の問に答えよ。

(1)fn(θ)=0 のとき、fn+1(θ)fn1(θ) を求めよ。

(2)fn(θ)2=0 のとき、fn+1(θ)fn1(θ) を求めよ。


九州大学(2002年/文系第4問)


東京医科歯科大学(2004年/理系第1問)


東京都立大学(2004年/(理/工)第1問)


東京大学(2004年/文科第3問/理科第4問)


名古屋大学(2004年/理科系第3問)


岩手大学(2007年/(教育)第?問)


埼玉大学(2008年/(理(数学))第1問)


慶應義塾大学(2008年/(医)第4問)


東京慈恵会医科大学(2008年/(医)第2問)


千葉大学(2015年/前期理系(理/工/薬/先進)第4問)


北海道大学(2015年/後期第2問)


名古屋工業大学(2015年/後期第4問)

自然数nに対し、xn次式で表された関数fn(x)fn(cosθ)=sin(n+1)θsinθ   (0<θ<π)を満たすように定める。例えば

sin2θ=2sinθcosθ であるから f1(x)=2x

sin3θ=sinθ(4cos2θ1) であるから f2(x)=4x21

となる。

(1)3次式f3(x)を求めよ。

(2)定積分 I=012f3(x)1x2dx を求めよ。

(3)kが自然数のとき、f2k+1(0)=0 であることを証明せよ。

(4)kが自然数のとき、整式f2k+1(x)は整式fk(2x21)で割り切れることを証明せよ。

(5)5次方程式 f5(x)=0 を解け。


埼玉大学(2017年/前期(理/工)第1問)


早稲田大学(2017年/(商)第3問)

nを正の整数とする。次の条件(*)を満たすxについてのn次式 Pn(x) を考える。

(*)すべての実数θに対して、cosnθ=Pn(cosθ)

次の設問に答えよ。

(1)n2 のとき、Pn+1(x)Pn(x)Pn1(x) を用いて表せ。

(2) Pn(x)xnの係数を求めよ。

(3)cosθ=110 とする。101000cos2(500θ)10進法で表したときの、一の位の数字を求めよ。


お茶の水女子大学(2017年/後期(理)第2問)


群馬大学(2018年/(医)第3問)


 

【チェビシェフの不等式に関する問題】


東京大学(1987年/理系第5問)
※1975年第17回IMOブルガリア大会第1問と同一題。
※1977年ドイツ選手団選抜テスト第1問と同一題。


お茶の水女子大学(2000年/後期理系第?問)


 


(コメント)

チェビシェフの多項式はとても奥が深く、多くの大学で入試問題の題材として取り上げられています。

cosnθcosθ だけの多項式で表したものを「第一種チェビシェフ多項式」と言い、しばしばTn(cosθ)と表されます。

第一種があるということは第二種もあるのでは?とお気付きの方もいると思いますが、実はチェビシェフの多項式にはもう一つのタイプがあって、sinnθsinθcosθ だけの多項式で表したものを「第二種チェビシェフ多項式」と言い、しばしばUn(cosθ)と表されます。

添え字の小さいものから列挙すると、T0(x)=1T1(x)=xT2(x)=2x21T3(x)=4x33xとなり、U0(x)=1U1(x)=2xU2(x)=4x21U3(x)=8x34xとなります。

なお、チェビシェフの不等式というのは、単調減少する数列{xn}{yn}において、それぞれのn項目までの項について成り立つ、以下の不等関係のことを指します。1ni=1nxiyi(1ni=1nxi)(1ni=1nyi)1ni=1nxiyn+1iこれを言葉で説明するなら、2つの数列について、

「大小順の積の平均」≧「各数列の平均の積」≧「大小逆順の積の平均」

が成り立つこと、となります。日本語に直せば少しは、なるほど確かに、と思ってもらえるのではないでしょうか。


 

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