テキストの改行を全削除する方法【まとめ】

本稿では、ファイル内の文章やコピーしたテキストの全ての改行を消去する方法をまとめます。WordやExcelで改行を全削除したい場合も扱います(Linuxコマンドは扱いません)。


目次

●ブラウザの検索バーを使う
●メモ帳、TeraPadを使う
●Wordを使う
●Excelを使う
・backspaceやdeleteでひたすら消す
・Clean関数を使う
・シート内orブック内の改行(段落記号)を一括置換
・”と&を使って文字列を連結する

(※上から手順の少ない順に掲載しています)

 ブラウザの検索バーを使う

この方法は是非覚えておきたい小ワザです。Google Chromeなどのブラウザの検索バー(下図)に改行を含んだテキストを貼り付けるだけで1行のテキストに加工してくれます。

図.Chromeの検索バー

これを再度コピーすれば全ての改行が消えている、という寸法です。インターネットに接続していなくてもブラウザ自体は起動できるので、基本的にはこの方法で十分事足ります。PDFのテキストをコピーする際や、論文を読む際などに便利なので、とても重宝します。

 

 メモ帳、TeraPadを使う

(2021/10/28追記)

最新版のWindowsのメモ帳であれば改行を選択して置換可能です。改行コードは表示されませんが、改行が選択されていれば「置換」のダイアログボックス内の「検索する文字列」の欄のカーソルが赤色と青色に交互に点滅します。

改行コードを選択するには、文章のどれかの行の末尾にカーソルを移動し、Shiftキーを押しながら十字キーの「右」を押す、などで選択可能です。

TeraPadというテキストエディタを使えば改行文字「\n」を一括置換できます。TeraPadをダウンロードする必要はありますが、Windowsのメモ帳よりも多機能なので導入する価値は大いにあります。

TeraPadのダウンロードは公式サイトから行って下さい。下の方にスクロールすると「ダウンロード」の欄があるのでインストーラ付きのexeファイルをダウンロードして実行すればOKです。

ここでは例としてオバマ大統領就任演説の一節の改行を全削除してみます。

» 演説の一節(改行あり)

America, in the face of our common dangers, in this winter
of our hardship, let us remember these timeless words. With
hope and virtue, let us brave once more the icy currents, and
endure what storms may come. Let it be said by our children’s
children that when we were tested, we refused to let this
journey end, that we did not turn back nor did we falter; and
with eyes fixed on the horizon and God’s grace upon us, we
carried forth that great gift of freedom and delivered it safely
to future generations.
Thank you. God bless you. And God Bless the United States of
America.

» 閉じる

まずコピーしたテキストを貼り付け、改行部分を選択します(ドラッグしても選択できますし、「Shift+右矢印」でも選択できます)。Ctrl+Rで置換ボックスが出てくるので、置換後の文字列に半角スペースを入力して「すべて置換」を選択します。さらにでてくるウィンドウで「すべて」を選択すれば一括置換できます。

図.TeraPadで一括置換

「\n」という文字列が改行コードを表すのでこれを検索して置換すればOKです。因みに、置換ボックスを呼び出すCtrl+RのRは “replace” の頭文字です。

 

 Wordを使う

Wordで改行(段落記号)を全て削除するには

Ctrl+Hを押す
②「オプション」をクリックし「あいまい検索」のチェックを外す
③「特殊文字」から「段落記号」を選択(検索欄に^pが表示される)
④「すべて置換」をクリック

の手順で改行を置換(削除)できます。

 

 Excelを使う

Excelで改行(段落記号)を全て削除する方法としては

Ⅰ.backspaceやdeleteでひたすら消す
Ⅱ.Clean関数を使う
Ⅲ.シート内orブック内の改行(段落記号)を一括置換
Ⅳ.&を使って文字列を連結する

の4パターンがありますが、方法Ⅰは誰も得しないので省略します。

●   ●   ●

Clean関数を使う方法Ⅱでは、例えば「=Clean(A1)」とすればセルA1内の文字列に対して改行が全て削除されたものが出力されます。セルの範囲を絞って改行を削除したい場合にオススメです。

●   ●   ●

シート内orブック内の改行(段落記号)を一括置換する方法Ⅲの手順は以下の通りです。

Ctrl+Hを押す
②「検索する文字列」のボックスを選択してCtrl+Jを押す(画面上では何も変化していませんが、実際には改行コードが入力されています)
③「すべて置換」をクリック

以上の手順でシート内orブック内のすべてのセルに対して改行を一括置換(削除)できます。

●   ●   ●

方法Ⅳはほとんど知られていない上に使われてもいない方法だと思いますが、一応メモしておきます。

例えば改行を含むテキストを以下のように貼り付けたとします。

図.Excelに貼り付けた例

このままではセルごとに改行を削除しても意味無いので、別の方法を考えます。例えばA1のセルをB1にコピーし、B2に「=B1&” “&A2」と入力すればB1の文字列とA2の文字列を半角スペースを挟んで繋げることができます。

図.セルB2を連続貼り付けする

セルB2を下に連続貼り付けしていけば最終的に改行が半角スペース置換された文字列を得ることができます。使いどころは少ないですが、応用の利きそうな方法・・・と言えなくもないと思います。


いずれの方法も知っていると意外と役に立ちます。是非使いこなしていきましょう!

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