こんにちは。すっかり春らしくなってきましたね。各地で合格発表が行われ、受験生の皆様におかれては悲喜交々という感じでしょうが、この後にもまだ後期試験が控えていますので、受験生には最後の最後まで諦めずに頑張って欲しいと思います。
知り合いで、後期試験の合格発表から漏れたのに追加合格で受かったという人を何人か知っています。何が起こるか分からないのが入試です。諦めは肝心という言葉もある一方で、人生の中には粘り強さの見せ所もあるのです。そんな中で私は後期試験の問題を楽しみにしています・・・。
さて、本日は関西大学の整数問題を見てみます。理系の第2問でやや大きめの論証問題が出題されていたのが目に付きましたが、文系は例年通りといったところです。
《問題》
次の問いに答えよ。
(1)
(2)
(関西大学2017 前期文系第3問)
《考え方》
1次不定方程式の典型題です。互除法によって整理していきます。
ここまでは問題ありませんね。(2)ですが(1)の利用を考えて右辺が
「正の整数」という制約がありますが、まずは一般の整数について解きましょう。(1)より、
これより
が必要となります。この連立不等式を解くと
(コメント)
今年の首都大でも1次不定方程式が出題されました。来年以降も様々な大学で出題される可能性があるので対策は怠れません。