ラセミ体とは?分子の「右手・左手」が半々に混ざる化学

分子にも、右手と左手のように、鏡に映した関係にありながら重ね合わせられないものがあります。その二つが同じ量ずつ混ざったものがラセミ体です。2026年のノーベル化学賞で話題になった「左右の偏りを増幅する反応」を理解するうえでも、この半々の状態が出発点になります。

「光を回さない」「左右が打ち消し合う」と説明されるラセミ体ですが、分子の形が変わったり、反応しなくなったりするわけではありません。この記事では、分子一つの性質と、集まった試料全体の性質を分けながら、ラセミ体の作られ方、測り方、分け方を説明します。 “ラセミ体とは?分子の「右手・左手」が半々に混ざる化学” の続きを読む