3次関数が変曲点に関して点対称であることは広く知られています。本稿ではこの事実の証明と、いわゆる3次関数の「4等分の法則」をご紹介します。
3次関数
変曲点
これより、変曲点に関して対称な接線は平行になります。また当然ながら、2つの接点を結ぶ線分
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一般に、3次関数は変曲点を原点に合わせるように平行移動すると偶数次の項が消去できます。したがって、3次関数について何らかの性質を示したいときは、奇関数
この曲線
以下に
これを応用すると、いわゆる「4等分の法則」を示すことができます。
畳が横に4枚(計8枚)並んでいるような見た目ですね。これは極大・極小の存在する3次関数でしか成立しませんが、前もってこの事実を知っていれば、マーク式の問題を解く際や計算結果を検算するときに役立ちます。
3次関数にはこの他にも接線に関する色々な性質があって面白いです。