今回は札幌医科大学の数学から、多項式に関する典型的な整数問題を扱います。
創作整数問題#76解法&創作整数問題#77
季節はすっかり春ですね。
世の中に「新しい生活様式」が導入されてから1年が経とうとしています。この1年間は思うような学校生活、社会人生活を送れなかったという方がほとんどだと思います。これからの1年もひょっとすると満足に自由を満喫できないかもしれません。
こういう先が見えない大変な時世にこそ、精神的に参ってしまうの防いでくれるような趣味を幾つも用意しておきたいものです。没頭できる趣味はいざという時の味方になってくれます。もちろん、ライブ会場に出掛けるといった趣味や、海外旅行などはなかなか叶わないでしょう。しかし、多趣味な人や様々なことに興味を持っている人ほど “Negative capability” が養われるものです。
現状に満足したり諦めたりするということではなく、現状を受け入れつつもその範疇で積極的に生活する、というマインドが必要なのではないでしょうか。インターハイが無くなっても、コンクールが無くなっても、・・・結局その現実を受け入れて生きていかなければなりません。そんな打ち拉がれている(あるいは、これから打ち拉がれるかもしれない)自分の心の支えになるような趣味や気晴らしを沢山見つけておいて下さい。そこで出会った趣味は、きっと今後の長い人生を豊かにしてくれます。
1000以下の素数は250個以下である(2021年一橋大学前期数学第1問)
今年の一橋大学では素数の個数に関する一行問題が出題され、ちょっとした話題になりました。
複素数の冪に関する整数問題(2021年神戸大学前期理系数学第1問)
よくあるタイプの複素数と整数の融合問題です。文系数学では数字がアレンジされているものの、ほぼ同様の出題がありました。
連立漸化式で定められた数列の整除性(2021年北海道大学前期理系数学第4問)
今回は北大の理系数学から連立漸化式で定められた数列に関する整数問題をピックアップします。
カタラン数が素数になる条件(2021年東京工業大学前期数学第3問)
今年の東工大で出題された整数問題は二項係数、特に「カタラン数」に関するものでした。同様の問題が海外の数学コンテストに出題されたこともあり、ひょっとすると東工大を受けるようなハイレベルな受験生の中には解いた経験のある数論マニアが居たかもしれません。
ルート2のルート2乗のルート2乗(2020年横浜市立大学前期理系数学第2問)
もうすぐ2次試験ですね! 今回は2020年の横浜市立大から一風変わった証明問題を取り上げます。
オリジナル模擬試験問題「2021年 冬の陣」を公開します
皆さん、お待たせしました! 本日、オリジナルの模擬試験問題「2021年 冬の陣」を公開します。
創作整数問題#75解法&創作整数問題#76
明けましておめでとうございます。🎍
長いようで短かった2020年が終わりました。昨年は新型コロナウイルスの世界的流行で経済的にも精神的にも多くの損失が生じました。一方で既存のシステムや文化が大きな変革に迫られ、新しい技術や価値観の萌芽が垣間見えた年でもありました。今年もまた色々なことが待ち受けているでしょうが、より一層広い視点から物事を眺められるように心掛けたいですね!
対数微分法の使いどころ
対数微分法は数学Ⅲにおいて学習する微分法の応用ですが、その使いどころをしっかり理解している受験生はそれほど多くありません。指数型の関数にしか対数微分法を使わないというのは実は勿体ないことなのです。意外と見落としがちな対数微分法の勘所を押さえておけばケアレスミスや計算の手間を減らすことができます。